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鑑定評価は、市場代行機能とも言われます。
市場に成り代わって、
市場において成立するであろう価格を
鑑定評価によって導き出すからです。
とすると、市場には
どのような参加者がいて、
どんなことを考えて行動しているのか。
メカニズムを分析する必要があります。
鑑定評価にあたって、欠かせない分析の1つです。
【市場分析】
以下の内容を分析することによって、
市場の特性を分析・把握していくことになります。
■市場参加者の属性
法人or個人、業種・業態、年齢・家族構成・所得水準など。
■市場参加者の行動
取引の意思決定する際に何を重視するか。
居住の快適性、利便性、地域性、立地条件、取引条件など。
■重視する価格形成要因
取引価格(坪単価)、収益性、投資採算性など。
■市場の需給動向
評価の対象となる不動産と類似する不動産の需給動向。
需要が多いor供給が多い、取引が多いor少ない等。
これを具体的にあてはめると、
以下のようなイメージになります。
【戸建住宅】
■市場参加者の属性:居住目的の個人
■市場参加者の行動:居住の快適性、生活利便性を求める
■重視する価格形成要因:取引価格(坪単価)を重視
→鑑定評価:取引事例比較法による比準価格を重視
【テナントビル】
■市場参加者の属性:投資目的の法人・個人
■市場参加者の行動:安定的継続的な収益(利回り)を求める
■重視する価格形成要因:収益性を重視
→鑑定評価:収益還元法による収益価格を重視
【分譲マンション】
■市場参加者の属性:不動産業者(デベロッパー)
■市場参加者の行動:適正な開発利潤を求める
■重視する価格形成要因:投資採算性を重視
→鑑定評価:一体利用を前提とした開発法による価格を重視
【まとめ】
市場分析を行うことで、
どのような価格を重視すればよいかがわかります。
たとえば、相続税申告のための評価において、
なんとか価格を下げたい一心で、
戸建住宅なのに収益価格を重視して価格を下げたりすると、
市場分析とは全く異なることになり、
認めてもらえない結果になることは明らかです。
その不動産を求める需要者は誰なのか、
しっかり把握することが大切です。
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