士業専用ダイヤル
高低差がある土地について、
居住の快適性から見た住宅地に続いて、
商業地について見ていきたいと思います。
【道路より高い土地】
<プラス要因>
日照・通風・排水・眺望等に優れるため、
プラス評価です。
特に、リゾートホテルのような物件の場合は、
眺望の良さは大きなプラス評価となります。
商品宣伝効果の面から見ても、
看板などの視認性が高まることから、
基本的にプラス評価です。
<マイナス要因>
あまり高い場合は、顧客を引き寄せにくくなり、
徒歩や車を問わず、出入りの便も悪くなってしまいます。
また、擁壁や階段を設置する必要が出てくるなど、
費用面からもマイナスになることがあります。
さらに、衣料品や食料品店舗の場合は、
道路より高い→日照が良いこともあり、
日照による商品の劣化を速めることもあるので、
必ずしもプラス評価となるとは限りません。
【道路より低い土地】
<プラス要因>
ありません。
<マイナス要因>
あまり低い場合は、顧客を引き寄せにくくなり、
徒歩や車を問わず、出入りの便も悪くなってしまいます。
また、住宅地と同じように
日照・通風・排水・眺望等が劣るため、
マイナス評価です。
周辺の雨水・排水が流入し、
敷地内が水浸しになるほか、
土地上の建物にも水没や湿気等で
大きなダメージを与えることになります。
また、道路と等高にするための造成工事に
多額の費用がかかってしまったり、
擁壁費用(土止費)が過大になることもあります。
道路から低いと、看板なども見えにくくなり、
商品宣伝効果の面からマイナスになります。
【まとめ】
道路より低い土地は、
住宅地でも商業地でもプラスは無く、
道路より高い土地は、
利用の仕方によってプラス評価となります。
【相続税路線価】
相続税路線価でも、
等高な土地ばかり並んでいる時に
対象地だけ道路と一定以上の高低差があると、
上記のようなプラスマイナスが付きます。
しかし、全ての土地が同じように
道路と高低差があるような場合は、
高低差があることがそもそもの正面路線価に
織り込まれている場合もありますので、
どのような前提で評価をしているか注意が必要です。
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